まるごと食べる新生姜焼き
生姜焼きといえばキャベツを添えるのが一番なのですが、この日はなくて水菜に。まぁそれも良いのです。
季節の食材
我が家の生姜焼きといえば薄切りの豚こま肉を生姜たれで味付けして焼いたような雑多なものでしたが、育ち盛りの子供にとってもりもりご飯を食べる豪華なおかずだったように思います。生姜焼きにもいろいろなバリエーションがあると思います。厚めのロース肉を一枚使ってしっかり食べるような生姜焼きも時には作ったりします。生姜焼きとは言いつつ、いつもは脇役になっている生姜をメインにして考えてみるのも良いと思うのです。初夏は新生姜の季節ですから生姜をまるごと食べるのにこの季節をのがしてはいけないです。新生姜は柔らかく辛味も少ないので、生姜のシャキシャキという食感と香りをまるごと味わえるのです。
季節があるというのはやはり素敵なことだと思います。前に少しの間サンフランシスコあたりにいました。いつでも過ごしやすいというのはいいとして、そのぶん変化がないというのは少しさみしい気もするのです。夏が来たら夏の楽しみも同時に来ますし、大好きな季節が終わってしまってもまた来年になればやってくるのが季節というものです。どんな季節も楽しめる心を持っていたいと切に思うのです。
作り方
新生姜は薄皮をむいて七〜八ミリ角程度の棒状に切りそろえておきます。生姜を軸にして薄切りの豚肉を巻き付けていきます。できるだけ太いところと細いところができないように均一に巻きます。豚肉は薄切りであれば豚バラでなくて豚こま肉でもいいですが、少し脂身がある程度のモノのほうがおいしいように思います。巻き終わったら塩をふって下味をつけて少しおいておきましょう。その間に調味料は混ぜあわせておくとやりやすいです。豚肉から油が出るのでフライパンにはほんのすこしだけのサラダ油を垂らし、豚肉に焼き目がつくまで焼きます。焼き目がついたら混ぜあわせた調味料を加えて少し煮詰めとろみが付くくらいで火を止めてお皿に盛り付ければ完成です。
材料(二人分)
- 豚バラ肉
- 二〇〇グラム程度
- 新生姜
- 一片(五〇グラム)
- みりん
- 大さじ二杯
- 醤油
- 大さじ二杯
- 砂糖
- 大さじ一杯