くらげごはん。

くだくらげの食と料理の記憶をつづる

まるき製パン所

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アップルパイなんかもありますが、結局いつもハムかカツを買ってしまいます。今度はドーナツか、しおぱんを買ってみようと思います。

街角のパン屋さん

週末になると自宅のある烏丸五条あたりから西大路五条を超えた西院あたりまで、食材を探しに自転車で買い物へ出かけます。その道中にふと気になるお店をみつけて、それがまるきでした。しばらく通り過ぎる毎日を繰り返していましたが、いつ通っても店頭はお客さんで賑わっていました。さすがに気になって、買い物の途中に寄ってみたのが最初です。売店のようにこじんまりとしていて、大通りから小路に一本入ったところにある小さなお店です。最初に買ってみたのはカツロールでしたが、これがなんともおいしくて、それ以来大好きなお店になりました。カツは少し厚めのハムカツでしっかりとした主役にたくさんのシャキシャキきゃべつ、そしてそれらを包んでるパンが全体をうまくまとめていると言いますか、優しく包み込んでいるという印象です。口の中に入れると主役のカツを引き立てて、噛んでいるうちにパンがとろけるような食感で衝撃でした。存在を感じさせないようなパンといいますか、全体がすべて調和しているという絶妙すら感じました。

朝夕冷え込んで吐く息も白くなる季節ですが、まるきのパンを買ってきてコーヒーを淹れれば贅沢な朝食です。お店は週末でも朝の七時から開いていて、開店早々から地元のお客さんがいつものパンを買いに求めます。わたしもいつものようにカツロールとハムロール、それからカレーパンを注文。店頭には並んでいなくても注文すればすぐに作ってくれます。カレーパンは揚がっていなかったので、少し時間はかかりますが待つことにしました。待っているといろんなお客さんがやってきます。バイクや自転車のカゴに愛犬を乗せてやってくるおばちゃん、ハムロール一本買ってロードバイクでさっそうと去っていく兄ちゃん、家着姿で車に乗って買いに来るおとうさん。早朝からこのほっとできる味を食べるのがみんな好きなんだろうなぁ。

人気なのはやっぱりハムロールとカツロールで、一人で五本くらい買っていく方もいます。カレーパンは程よい辛味酸味を感じてほのかに甘いパン生地と相性の良い一品です。クリームパンはカツロールなどと同じコッペパンにたくさんのクリームを挟んだパンですが、このクリームがものすごくやさしいのです。クリームはたっぷりですが、バターが入っていないのかあっさりとしていてさらっと食べられる素朴な味わいです。サラダロールはポテトサラダがどーんと入ったボリューム満点のパンです。どれも程よい大きさで、食べ過ぎてしまいそうです :-P