きのこの卵焼き和風甘酢あん
昆布とカツオできちんと出汁をとってあんを作ると風味も豊かで野菜と卵だけで十分に美味しいです。酢が卵の甘みを引き立てます。
玉子 ふわふわ
そういう名前の本があります。いろんな人が卵に関するいろんな想いや物語を書いている、より集めのエッセイ集みたいなものです。北大路魯山人や伊丹十三さん、向田邦子さんといった著名な方のお話も入っていて、卵というごくごく身近なものを通してすごく親身に感じられたりする本です。私はエッセイを好んで読むのですが、中でもこの本がすごく好きです。一人旅に出かけるときなどは列車に揺られながらウトウトとこの本を読んでいると、そのうちお腹も空いてきます。そんなときは旅先の特産物なんかを食べに出かければ良いのです。皆さんのお話もすごく良いのですが、個人的には一番最後の編者解説が一番好きだったりします。またいつか紹介したいです。
作り方
しめじとえのきは石づきをとって、しめじは手で割いて小分けにし、えのきは二分の一の長さに切ります。人参は千切りにして、玉ねぎはスライスしておきます。油を少しひいたフライパンで切った野菜などを炒めて、皿に移して冷ましておきます。その間に鍋であんを作ります。出汁・醤油・酒・砂糖を混ぜて沸騰寸前まで熱して冷ましておきます。ボールに卵をといて出汁をスプーン一杯ぐらいいれて混ぜます。炒めた野菜も入れて泡立たないように合わせます。
もう一度フライパンに油をひいてよく熱したら一気に卵を流し入れて、最初はオムレツを作るように箸でかき混ぜながら卵をふわっと焼いていきます。固まってきたら形を整えて、ひっくり返すときに崩れないようにしっかりと焼き目を付けます。ひっくり返した反対の面は軽く焼いて、中が半熟になるようにしてお皿に移します。あんに水溶き片栗粉を入れて混ぜ、火にかけてとろみが付いたら酢を入れます。卵にあんをかけてかいわれ大根を盛りつけたら、できあがりです。
材料(二人分)
- 卵
- 二個
- しめじ
- 三分の一株
- えのき茸
- 四分の一株
- にんじん
- 六分の一本
- 玉ねぎ
- 四分の一個
- かいわれ大根
- 適量
- 出汁
- 二五〇cc
- 薄口醤油
- 大さじ一杯
- 酒
- 大さじ一杯
- 砂糖
- 大さじ一杯
- 酢
- 小さじ二杯程度
- 片栗粉
- 適量