くらげごはん。

くだくらげの食と料理の記憶をつづる

胡桃と小女子の佃煮

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甘辛い佃煮ばかりを食べていると味も単調になってしまうので、箸休めに漬物があれば最後まで飽きずにいただけます。お茶漬けも良い。

年齢と食事

歳をとるとともに食の好みが変化していくのは、やはり自然なことのように思います。自分の身体が変化しているのですから、身体が欲する食物も変わっていくというものです。子供の頃には脂身たっぷりの牛肉や豚肉を好んで食べていたのも、今や魚や鶏、はたまた豆腐などが恰好の好みです。ごく最近では、いわゆる主菜のない食卓というものにも満足しております。ごはんに味噌汁、佃煮に漬物があればもう十分においしく食べられる食事だと感ずるのです。どちらかと言えば主菜ではなく酒菜ばかりをいくつも作って、酒を楽しむなり、時に食事に加えて楽しむなりしているようなものです。

佃煮といえば貝や牛やらといろいろありますが、私の好みはやはり胡桃と小女子です。小女子の動物的な魚の旨味に胡桃の香ばしさとコク、それに食感がよくよく相まって非常に楽しめるものだと思うのです。食べるときには温かい白飯にのせて良い具合に香りが立ったところでいただくのが良いでしょう。途中で山椒の粉をふりかけるのもまた香りを楽しめて大変良いです。いつもたくさん作るので、ここからもう一捻りして楽しみ方を考案してみたいと思うのです。

作り方

フライパンを熱して適当な大きさに砕いた胡桃を乾煎りします。焦げないように揺すりながら芯までしっかり火を通します。一旦取り出して冷ましておき、続いて小女子も乾煎りします。完全に乾かす必要はありませんが、しっとりした感じがなくなるくらいまで煎ります。小女子が良い具合になったら、火を止めて胡桃も加えてまんべんなく混ぜあわせます。この後、調味料を加えますがフライパンが熱されすぎていると焦げやすくなるので、一度止めてやるのがよいでしょう。

酒を加えてアルコール分を飛ばし、砂糖と醤油も加えて全体に和えてやります。再び火をつけてゆっくり水分を飛ばし、飴色になり手にペタペタとくっつくくらいの硬さになったら出来上がりです。

材料

小女子
300g
胡桃
120g
醤油
大さじ3杯程度
砂糖
大さじ3杯程度
大さじ3杯程度