じゃがいものチヂミ
チヂミ自体にしっかりと味をつけているのでそのままでも良いですが、ポン酢でさっぱり食べるのがじゃがいもの甘みも感じられて良いです。
真夜中の韓国料理の味
前に働いていた会社の近くには深夜でも開いている韓国料理屋がありました。朝まで仕事をしていることもよくあったのですが、夜遅くまで仕事をしていると時々上司がそのお店に連れて行ってくれるのでした。韓国人のお客さんも多くて、家のカウンターキッチンくらいの大きさの厨房でおばちゃんが一人で作っているようなお店です。味はそれなりに美味しいといったところでしょうか。それでも私は大好きなお店でした。烏龍茶を頼むとペットボトルごと出されて、勝手についで飲めと出されたり、今はビール切らしててもうすぐ新しいのが来るから待ってくれと言われたり、そんなちょっといい加減なところもいいじゃないですか。いい加減といえば、同じ料理を頼んでも日によって違ったりすることもありました。同僚といつも頼んでいたのは焼きにんにくでしたが、今日は旨いな今日はいまいちだなといつも批評みたいなことをしていました。そのお店で初めて食べたじゃがいものチヂミも日によって形や味が少しずつ違いましたが、それでもいつも頼んでいました。もちもちしていて、ほんのり甘くて香ばしくて。いつもちょっとずつ違う味に、本当の家庭料理のような懐かしさを感じていたのかもしれませんね。
作り方
じゃがいもは皮をむいて、一個と半分をすりおろします。もう半分は五ミリ角程度に切っておきます。すりおろしたじゃがいもに小麦粉と片栗粉を加えて混ぜあわせたら、角切りにしたじゃがいもも加え、塩と顆粒だしで下味をつけておきます。フライパンにごま油をひいて、粉などを混ぜあわせたじゃがいもをスプーンですくって落としていきます。大きさは自由ですが、一口サイズくらいにすると焼くときも食べるときも楽で良いかもしれません。火は中火で蓋をして蒸し焼きにします。すぐに表面が焦げてくるようであれば火を弱くしてじっくり焼きます。両面焼けたら輪切りにした青ねぎを散らして、ポン酢とゴマのタレをつけていただきます。
材料(一〜二人分)
- じゃがいも
- 二個
- 小麦粉
- 一〇グラム
- 片栗粉
- 一〇グラム
- 塩
- 少々
- 顆粒だし
- 少々
- 青ネギ
- 一本
- ポン酢
- 大さじ二杯
- ごま
- 少々
- ごま油
- 大さじ一杯