くらげごはん。

くだくらげの食と料理の記憶をつづる

じゃがいもと豚の角煮

じゃがいもと豚の角煮

ほとんどの場合、酒の肴にちびちび食べるのであまり多くは作らないです。一味唐辛子や柚子胡椒を少しかけても、お酒によく合います。

じっくり待つたのしみ

豚の角煮のような煮込み料理は今であれば圧力鍋であっという間に作ってしまうのかもしれませんが、わたしはじっくりのんびり作るのが好きです。家では兄弟みんな食べ盛りだったので、母親はいつも大きな鍋いっぱいに角煮を作っていました。三日も前の昼から仕込み始めて、油抜きして、ちょっとずつ煮込んで煮詰めて。前日には甘辛い美味しそうな匂いがし始めて「今日は角煮かな」と思ったりもするのですが、まだもう少し煮詰めて次の日の晩ご飯になるのです。

休みの日にお昼から仕込み始めて弱火でじっくり煮こむのが、また好きなのです。少しずつ部屋にいい匂いがしてきて、お腹も減ってくるのですが、晩ご飯がいっそう楽しみになります。じっくり煮こむときは極々弱火でやることにしています。よく煮てる途中でうとうとしてしまって、焦がしてしまったりということもありましたから。こういうい弱火でじっくりのときは、ガスよりIHのほうが良いなぁとよく思います。

昔はよく大根と一緒に煮ていたのですが、ある時からじゃがいもと一緒に煮るようになりました。大根ももちろん好きでしたが、じゃがいもは辛くなりすぎず程よくしみるので好きです。今回のようにじゃがいもでじっくり煮込む場合には、じゃがいもが溶けてしまわないように少し遅らせて入れたほうが良いかもしれません。

作り方

豚ばら肉はお好みの厚さにスライスします。私はだいたい一五ミリ程度にしました。沸騰させた鍋に豚ばら肉をいれて、三〇分くらい静かに煮て油とアクを抜きします。一度豚ばら肉を取り出して、お湯を捨てて鍋を綺麗にしたら豚ばら肉を戻します。そこにじゃがいもとスライスしたしょうがを一枚、砂糖や醤油などの調味料を入れます。具材が浸るくらいの水を足したら弱火で静かに煮詰めます。ときどき具材を返しながら好みの味に煮詰めてできあがりです。よくしみてるのが好きな方は一度冷ましてからもう一度温めて食べると良いと思います。

材料(二人分)

豚ばら肉ブロック
三〇〇グラム程度
じゃがいも
三個程度
しょうが
少々
大さじ四杯
さとう
大さじ四杯
しょうゆ
大さじ四杯