薬味野菜のさっぱり素麺
そうめんもいつもめんつゆばかりでは飽きてしまいます。夏はお酢を入れてさっぱり食べるのが良いですね。どんな料理も。
ベランダ菜園
家に帰るとたくさんの生きものが私を待っています。麹や酵母、ベランダのオクラの木や青しその苗も今は大切なともだちです。オクラは苗からの付き合いなのでともだちという感じですが、青しそは種から育てたのでみんな我が子のような感覚です。植物も酵母もまるで私の鏡のような存在で、手をかけてやらないとすぐに元気がなくなってつぼみを落としてしまったりするのです。だから仕事に出かける前の朝と帰ってきた夜にはじっくりと言葉のない会話をするのです。
手をかけてやれば彼らはよろこんで育ってくれます。毎日茎から葉っぱの裏側から隅々までアブラムシをチェックして、今日も大きくなったねと感じるときが一つの幸せのかたちです。ちょっとでも変わったことや気になるところを見つけると、ものすごく心配になったりして。子供をもつ親の気分を味わっているようです。
オクラも青しそもちょっとずつ彼らからもらって、今年の夏はちょっとだけ豪華なごはんを食べている気がします。もう少しの付き合いですが、来年はこの子孫を受け継いでまた一緒に暮らせたらと、そんな妄想を巡らせているのです。
作り方
鍋に出汁としょうゆ、みりんを加えて沸騰寸前まで熱して冷やしておきます。冷えたらお酢を混ぜておきます。みょうがと青しそときゅうりは千切りに、かいわれ大根はみょうがの大きさに合わせて三分の1くらいに切りそろえます。もやしは根と芽をとって、さっと湯通しして水にさらし冷やします。もやしと一緒に他の薬味も氷水で冷やしておきます。素麺を茹でて氷水で冷やし、器に盛ります。その上によく水気を切った薬味野菜をのせて、器の周りからつゆを静かに注いだら、きざみのりをのせて完成です。今回は入れていませんがしょうがや小ねぎ、セロリなんかもいいと思います。
材料(一〜二人分)
- 素麺
- 二束
- もやし
- 三分の一袋
- みょうが
- 二個
- 青しそ
- 四枚
- きゅうり
- 三分の一本
- かいわれ大根
- 二分の一束
- 出汁
- 二カップ
- しょうゆ
- 大さじ一杯
- みりん
- 大さじ一杯
- 酢
- 小さじ一杯
- きざみのり
- 適量