くらげごはん。

くだくらげの食と料理の記憶をつづる

僧職系やさいグラタン

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豆乳は焼き過ぎるとぼそぼそとした食感に変わってしまいます。具材には火が通っているので、さっと焼き目をつけるようにするのが良いです。

才能のあるひと

なにも料理に限ったことではないのですが。何かを表現したり何かを創ったり生み出したりすることには、その人のその時のこころや気持ちが映しだされてしまう鏡のようなものだと感じます。少しありきたりな考えではありますが、伊丹十三さんも静かな生活という映画でそういうシーンを描いているように、やはりそのように思うのです。中にはただただひたすらにまっすぐに純粋に向い合って表現する方もいて、そういう人のことをセンスや才能のある方だと最近は思うのです。曇りなく描かれた鏡をこちらに向けられれば、否応なくその光が飛び込んでくるというものです。そういう人の支えになれればそれが生きる意味だなどと考える私は、ずいぶん甘えているようで好きではありません。

やはり健全な精神は、健全な肉体に宿るというものでしょうか。こころも身体も鍛えていなければ、乱暴な料理ばかり作ってしまいそうです。どんなに優しくしても、どこかで見返りを求めているんじゃないかという恐怖にも似た感情を知っています。昔の高尚なお坊さんもそういうものと戦ったのでしょうか。精進料理というものについてもう少しだけ、勉強してみたいと思います。

作り方

じゃがいもとブロッコリーは一口サイズに切って電子レンジで加熱しておきます。ブロッコリーの茎の部分は短冊切りにして別にしておきます。たまねぎは薄くスライス、にんじんは短冊切りにします。たまねぎとにんじんとブロッコリーの茎をオリーブオイルで炒めます。火が通ったらじゃがいもとブロッコリーも加えて軽くあおり、塩こしょうで薄く味付けしておきます。麹味噌を豆乳ですこしずつのばしていき全て合わせてソースを作ります。お好みに合わせて塩を足して味をととのえておきます。耐熱皿に野菜を入れて、その上にソースと小さじ一杯くらいのオリーブオイルをかけて、パン粉を少しふりかけオーブントースターで焼きます。焼き目がついたらできあがりです。

材料(二人分)

じゃがいも(小)
三個
ブロッコリー
半房
たまねぎ
半分
にんじん
三分の一本
豆乳
カップと半分
麹味噌
大さじ一杯と半分
オリーブオイル
適量
パン粉
適量